自治体ウェブサイトを選んだ理由
公的団体のWEBサイトには私たちの地域や社会を変えていく可能性や課題がたくさん内包されており、実際に地域や社会を変えていくためのきっかけがたくさんあると思われます。
つまり、私たちのコエを発信する対象として、自治体や日本政府、国際機関そのものに対して発信するよりも身近であるといえるでしょう。
実際に、全国の自治体ウェブサイトを、私たちが「お茶の間リサーチャー」と呼んでいる主婦やシニアのみなさんに、まさに自宅のお茶の間にいながらにして、評価・コメントしていただくことが出来ました。
評価対象
全国自治体の居住人口、上位30の市町村区のウェブサイト
評価者
自治体ウェブサイトの利用価値が大きい、またアスコエが自治体にヒアリングした結果、自治体側から今後のサイト利用増を望んでいる利用者属性としてあげれられた、主婦、シニアを選択
※アスコエでは、新たな対象セグメントや新たなコエの提供者「お茶の間リサーチャー」を募集しています。ご応募はこちらのお問合せからお寄せいただければ幸いです。
評価の視点
評価者の属性に即した評価の視点を選択しています。
評価結果は、評価者の主観的なものであることをご了承ください。
1.自治体全体ではなく、自治体のウェブサイトそのものの評価であること
2.対象者のニーズにあっていること
3.具体的アクションにつながりやすく、社会的変革のきっかけとなりうること
評価方法
対象者にサイトを見ていただいた上、
1.当該情報のみつけやすさ
2.たどり着いた当該情報の理解のしやすさ
の2つの観点から、ポイント付けを行い、その点数で評価を行っています。
評価期間
第1回評価 2006年7月
第2回評価 2007年1月
評価項目の選定について
ウェブサイトの利用者を漠然と“ユーザー”と想定するのではなく、例えば“何十代の主婦で、家族構成はこうで、こういうことをしたい利用者”というような、具体的な仮定ユーザーとして、その人にとっての使いやすさを設計していく指標となる評価項目を設定。ユーザーを具体的にイメージすることで、“使いやすさ”も具体的に意識することができます。
※本評価のご利用に際して
本評価は、ランキング形式をとっていますが、ランキングそのものが目的ではなく、ランキング結果から自治体サイトの全体的な傾向を読み取ることが目的です。
また、本評価はIDI(インデプスインタビュー)やFGI(フォーカスグループインタビュー)に代表される定性的調査であり、定量的な動向を計測することが目的ではなく、少ないサンプル数から、より「生の声」に近い定性的な動向、仮説を読み取ることが目的の調査です。
評価項目
1 | 出産手続き | 出産手続きについて (例:トップページにわかりやすいコピーもしくはイラストがある?全体的にメニューはわかりやすい?) |
2 | 母子健康手帳交付 | 母子健康手帳の交付について (例:いつ申請すればいいの?何を持っていけばいいの?どこに行けばいい?) |
3 | 乳幼児医療費助成 | 乳幼児医療費助成について (例:いつ申請すればいいの?所得制限はあるの?何を持っていけばいいの?どこに行けばいいの?) |
4 | 児童手当 | 児童手当について (例:いつ申請すればいいの?所得制限はあるの?何を持っていけばいいの?どこに行けばいいの?) |
5 | 子育て主婦のかゆとこ指数 | 子育て主婦のかゆとこ指数(子育てしている主婦(すなわち私)にとって、かゆいところに手が届く、便利な内容、表現、工夫があるかどうかの総合的な印象) |
【自治体サイト評価 元気なシニア編】
1 | 介護 | 介護について調べる (例:介護を受けたいと思うがどうすればよいのか? 介護制度はどういう仕組みか?具体的な連絡先は?) |
2 | 生活用具貸与 | 生活用具貸与について調べる (例:具体的なサービス内容は? サービスの対象者と手続方法は?) |
3 | 仕事 | 高齢者の仕事について調べる (例:仕事をしたい場合どうやって探せるか?どのような働き方があるのか?具体的な連絡先は?) |
4 | 交通パス | 市バスや地下鉄の高齢者パスについて調べる (例:何歳からどのようなパスがもらえるか?どこで取得できるか?所得制限限度額があるか?何を持っていけばいいか?) |
5 | やさしさ指数 | 元気なシニアにとってのやさしさ指数(元気でまだ働いたり活動したいシニアの、かゆいところに手が届く、便利な内容、表現、工夫があるかどうかの、シニアにとってのサイトの総合的な印象) |